ソリストインタビュー
田村 早紀
2020年 「ヘンゼルとグレーテル」演奏会 ヘンゼル役
トラオムの特徴ってどんなところだと思いますか?
集中力とエネルギーがものすごいなあって感じています。
普段はそれぞれ違うところで音楽をしている人が一つの目的のために集まって練習しているのもあってか、特別感みたいなのが練習のときに漂ってるように感じています。
一回びっくりしたことがあって、お稽古をして翌月もう一回同じところを合わせたときに、まるで違うサウンドが鳴ったことがあるんですよ。
その改善する幅がすごいなあ!って思いました。
1日の練習を通しても、最初と最後では違う楽団なんじゃないかってくらい成長してて、みんなのエネルギーと集中力と耳の良さがすごいなあって思っています。
トラオムの練習はどんな雰囲気ですか?
歌いながらたまに後ろをみたりすると、みんなすごく楽しそうに演奏してるんです。
いい音楽を作れてるときはみんなの顔を見ればわかるし、逆にみんなが曇った顔してるときは今のは良くなかったんだなってわかっちゃったりします笑
それだけ全員が素直に音楽に向き合ってるってことだと思うし、そういうところからみんなで音楽を作っていこうとしてるんだなってのを感じています。
トラオムと関わってよかったことはなんですか?
やっぱりなんと言っても、充実した規模でオペラをできる機会だと思います!
室内楽規模でやることはよくあるんですけど、オーケストラの規模で本格的なオペラの作品を上演するって聞いて「本気なのか!?」って最初は思いました笑
歌手としてこんな充実した機会をいただけたということは、とても嬉しいことでした!
そして、これはお客さんにとってもいいことだと思うんです。
やっぱり普段オペラとかクラシック音楽とか観たり聴いたりしない人にとって、いきなり2万円のオペラのチケットとかはハードル高すぎるじゃないですか?
そこに、トラオムがこれだけの規模のことを1000円とか2000円そこらの価格でやるって、ちょっと興味あった人が気軽に行けてとてもいい試みだと思うんです。
これだけのことやるのって大変だけど、みんなのやる気と情熱で乗り越えていってるのがすごいし、これからも続けてほしいなって思います。
またトラオムと一緒に演奏することがあったら叶えたい「夢」はありますか?
願わくばもっと大規模なオペラに挑戦したいですね!
合唱付きのとか!笑
でも、やっぱりオーケストラの団体だから、オケピットに入っちゃうのはどうなのかな……と思ってて、今みたいにステージ上にオーケストラがいて演奏するって形ではあるべきだと思います。
そのなかでできる大きなことをやりたいです!
「それは難しいんじゃない?」って誰かに言われそうなことでも折れずにやってきた勢いを大事にしてほしいです!
私も頑張らなきゃだね!!笑
最後にトラオムへの入団を検討している人へメッセージをお願いします!
トラオムでしか挑戦できないことがあると思います。
そして、その挑戦を通して変わっていく人もいると思います。
私もその一人でした。
今の自分からちょっぴり違う自分に一歩踏み出してみたいって人には「おいで!!」って言いたいです!