先日2月の練習を実施しました。今月の練習からだんだんとトラオムらしいカラーになってきました。
そのうち1つをご紹介いたします!
オーケストラの合奏練習は「みんなの演奏が合うこと」を目標にしています。しかしトラオムではよく「今バラバラでしたね〜!いい兆候です!」と言われることがあります。
それは演奏者一人ひとりが「自分が表現したいこと」を出した結果としてバラバラになったときに言われます。まずは表現したいように演奏し、それから「あなたはそう演奏したいのね?じゃあ私はこうやって演奏したら上手く響き合えるね」や「僕はこう演奏したいから皆さんちょっと付き合ってもらえる?」という対話を重ねることで合わせていきます。言葉を通じた対話だけでなく、アイコンタクトや音を通じた駆け引きも発生します。
トラオムでは必要に応じてこの順番を採ることを大切にしています。先に合わせてから表現をしていくのではなく、先に表現したいことを出してから調整した方が良い音楽ができると思ったらそちらを選択します。
指揮者の絶対的なタクトの下で音楽が進行するのではなく、指揮者も含めた演奏者たちが一期一会の音を紡ぎ出していく。このようにオーケストラの規模でありながら室内楽のようなアンサンブルの駆け引きが発生しているのはトラオムらしさの一つと言えるでしょう。