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トラオム祝祭管弦楽団、再始動!!!

ブログをご覧のみなさん、こんにちは!
トラオムの練習開始が楽しみすぎて夜しか眠れない、フルート奏者のはっしーです。

今回から始まりました、第4回演奏会のブログ企画!
記念すべき第一弾は、トラオム祝祭管弦楽団を引っ張るお三方:代表の吉川くん・総監督の米本くん・コンサートマスターの小栗くんへのインタビュー企画です。

『夏の夜の夢』演奏会から始まり、これまで三度に渡ってホールという空間を夢で包み込むため演奏活動を行ってきました。第3回である『ヘンゼルとグレーテル』演奏会から2年経ち、4度目の夢を描くため走り出したトラオム祝祭管弦楽団。第4回演奏会に向けた意気込みを語ってもらいました!

待ちに待った、トラオム祝祭管弦楽団再始動! 今の率直なお気持ちは?

小栗:やっぱりうれしいよね!

米本:うん、ようやくだね。

小栗:細々ながら音楽はいろいろなところでやってはいたけれど、自分たちが中心になってやることはしばらくなかったから、奏者としての目線では、またみんなと一緒に音楽ができるのが本当に楽しみ。

吉川:5月のトラオムカンマーアンサンブルの終演後、打ち上げは企画していなかったけれど、しばらくみんなホールに居続けたじゃん、あれが本当に嬉しかったよね。
みんなトラオムを居場所に感じていてくれたんだなぁ って、すごくありがたかった。

米本:めっちゃ分かる(笑)
だから運営としての立場では、こんな風にトラオムに居場所を見いだしてくれているメンバーがまた集結すること、更に新しいメンバーを加えて一緒に音楽できるってことが率直に嬉しいなって思う!

今回のプログラムについて、選曲を進める上でこだわったポイントを教えてください!

小栗:今回こだわったのは、やりたいことのごちゃ混ぜではなく、ある程度統一感があるような、プログラム全体のまとまりだよね。
選曲会議の米さんの例えが分かりやすかった。

米本:”エビチリ→フォアグラ→ケバブ”は統一感ないけれど、”味噌カツ定食→味噌カツ丼→味噌煮込みうどん”はテイストが同じすぎてしつこい。そういうプログラムではなく、コース料理のようにバランスの取れた彩りがあるプログラムにしたいってやつね。

小栗:そう、ごちゃ混ぜではないけれど鬱陶しくないプログラムになるようこだわっているね。

米本:もう一つ選曲でこだわったのは、平たい言葉で言うと「客受け」かな。
ブラームスの4番は本当に良い曲だけどキャッチーな曲ではないよね。こういった曲をメインに置くからこそ前半でお客さんの心をつかんでおく必要がある。
だからこそ前半で大学祝典序曲とモルダウっていう、誰もが知っているし知らなかったとしても聴きやすくて「オーケストラって面白い!」ってなれる曲をプログラムに入れているから、どんな人が聴きに来ても面白いんじゃないかな。

その結果、奏者目線としては難しいプログラムに…(笑)
そういえば、どんな曲選んでも毎回「今回難しくね!?」って言ってるね(笑)

小栗:選曲の条件に難易度は入ってないからね。
「この曲、いいよね!」という目線で選んでいて、「この曲難しいからやめよう」っていうのは基本的にないからね。

吉川:ある意味みんなが知っている曲ってどの曲も難しいよね。
お客さんが持っている最高の像があるから、それを超えないとよくない演奏だと思われてしまう。今回はこれだけ有名な曲を詰め込んだ分、そういう難しさも出てくるよね。

今まで劇付随音楽、オルガン付き、オペラに挑戦してきたトラオムですが、今回は打って変わって”トラオムらしくない”プログラムですね。

米本:”トラオムらしさ”って言うと劇付随とかプログラム上攻めているっていうイメージをもたれている気がするけど、今回はそういう”トラオムらしさ”は全くないよね。
一方でトラオムの活動を重ねるにつれて育っていった”トラオムらしさ”はあって。それが、「みんなで創る」っていうところだと思うね。

小栗:いわゆる先生がいないっていうね。

米本:トラオムには指導者がいないからみんなで考えてみんなで音楽を創っていく、そういう文化が活動を重ねるにつれて醸成されてきている。
今回はじめてプログラムが攻めていないからこそ「みんなで音楽を創る」っていう文化が”トラオムらしさ”になると思う。それでしか”トラオムらしさ”を出せないからね。
だから、今まで作り上げてきたトラオムの文化が4回目の演奏会ではじめて完成するんじゃないかな。

小栗:それに今までを振り返ってみても、これまでのプログラムも「変な曲をやりたい」って選んだことは一度もなくて。
トラオムは「劇付随音楽って変だからやってみようぜ」「オペラを劇にしてやってみたら変じゃね?」みたいに”変なことをやりたい”からスタートしたわけじゃない。やりたいこと・やってみたいことをやってみたってことで始まっているから、実はプログラムの奇抜さは”トラオムらしさ”っていう訳じゃないよね。
「自分たちがやりたいことをやる」っていうのが第一にあって、それが偶然変だった・偶然変じゃないっていうだけだよね。

吉川:基本的な考え方は、「できないことはつくればいい」。

米本:チラシとして目に映るのは普通のプログラムかもしれないけど、やりたいことを突き詰めることは変わらないし、一見できなさそうなこともやってみようよと。そういったスタンスは、演奏会の細かいところに表していきたいなと。
運営面もしかり、例えば今回もパンフレットは攻めていくし、それ以外でも何かやりたいことってないのかってことを、プログラムで攻めない分余っているエネルギーを、「やりたいことをやる」っていう部分に注いでいきたいね。

小栗:それでいうと、今回もある意味プログラム攻めすぎな気もするしね(笑)

一同:笑

米本:むしろ攻めてる(笑)

小栗:見た目の衝撃とか小手先でごまかせないからね(笑)

吉川:それが今回の課題になるよね。一番頑張るべきところ。
今まではなんだかんだ、歌とかヴァイオリンのソリストとか、スポットライトが当たる部分にオケの演奏が助けられていたよね。その反面今回のプログラムではそういったことがなしえない、よりによってブラームスっていうね(笑)
ある意味、第4回のようで第1回の演奏会。

米本:はじめてトラオムの真の力が問われる。

第4回演奏会へ向け、意気込みをお聞かせください!

小栗:コンマスって立場からいくと、単純にどの曲も今回難しいから…弾けるように頑張らないとね。特にブラームスみたいな厳密さが求められる曲が自分は苦手で…(笑)
雰囲気でごまかせない。

米本:とりあえず、周りに頼れる仲間がたくさんいるので頼っていこう(笑)
このオケ、指揮者もコンマスも万能じゃないからみんなの助けを必要としている。本来これは弱点だけどその結果生まれた「みんなで創る」という文化が活き活きとした音楽に仕上げているのは間違いないので、僕らとしては謙虚な姿勢でみんなを頼っていきたいね!

小栗:コンサートマスターのお仕事は、休憩時間にみんなとしゃべることだから(笑)
このオケ、代表・総監督・コンサートマスターの三権分立と言いつつ、二権とタダ乗りみたいにいつもなってる。

吉川:そういうカラーで成り立っているからね(笑)

小栗:そう、だから小栗個人の意気込みとしては、頑張って弾きます!みんなと仲良くします!になるかな。

吉川:今回取り上げるブラ4とかって、厳しいこと言うと最後まで納得しないと思うんだよ。でも納得しないなりにちょっとは成長したなっていう瞬間をひとつでも多くつくりたいね。

米本:まだまだ若いなりにそれなりに人生経験を積んできたし、そういう味を出していきたいなと。

吉川:ブラ4ってそういうのが求められる曲じゃん。

米本:人生の先輩方からしたら「若造が何言ってんだ」ってなるかもしれないけれど(笑)
今まで積んできた人生経験で、高校生・大学生の自分にはできなかった演奏ができると良いよね。

小栗:”アツい!!”だけでごまかしたくないよね(笑)
大事な要素ではあるけど、”アツい!!”だけはちょっと…。

米本:指揮者としては、「オトナな演奏」をするためには自分の人生経験だけではまだまだ足りなくて。
奏者70人みんなの持っている音楽や人生の経験・想いを音で発信し合えたら良いなって。
僕の思い込んでいる正解の押しつけじゃなくて、奏者みんなの経験をもっと引き出していける、そういう練習をして本番を迎えられたら嬉しいなって思う!

編集後記

3人の第4回演奏会に対するこだわり・熱意が皆さんにも伝わったのではないでしょうか?
それにしても、事前の打ち合わせも無しに考えが通じ合ってるの本当にすごいな…(笑)
吉川くん・米本くん・小栗くん、ありがとうございました!

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