こんにちは!
トラオム祝祭管弦楽団総監督の米本です。
「本格的な活動を再開しました!!」というタイトルで筆を執っておりますが……そうなんです!やっとです!やっと本格再開となりました!
コロナで活動を休止してから約3年、室内楽演奏会を通じて活動を継続してきましたが、ようやくフルオーケストラでの活動を再開できることとなりました。曲目は既に発表しておりますが、
ブラームス:大学祝典序曲
スメタナ:連作交響詩『わが祖国』より「モルダウ」
ブラームス:交響曲第4番
でございます。名曲揃いで非常に楽しみに感じています!
先日、初回の練習を行いました。初回なので「一緒に譜読みしましょう」という趣旨ではありましたが、早速音楽的な表現についても触れていきました。
今回の演奏会で取り上げる曲は有名な曲ばかりなため、メンバーの中には過去に一度や二度演奏したことのある人もいて「前はこうやったよ」といった情報も得られました。そんなありがたい情報も参考にしつつ、過去にやったのと同じ演奏になってはつまらないだろうと思うので、これから半年の練習を通していろいろ工夫していきたいところですね!
3年という時間は楽団を取り巻く状況も大きく変えました。初回の練習はそれを感じる場面が多くありました。
新しいメンバーを迎えたことで「初めまして!」の会話があったり、3年ぶりの再会で「久しぶり!」の会話あったり。3年の間に容姿が変わったために間違えて「初めまして!」って言いそうになることも笑
また、進学、就職、結婚など人生の次のステージに進んだ人も多く、「就職して忙しくなったけど時間見つけて練習している。」や「子どもが産まれてもオーケストラ続けられるかな。」といった声もありました。
そんなこんなで時の流れを感じる初回練習となりましたが、過ぎた時間の分だけオーケストラのメンバーが人生経験を積んできたということだと思います。
今回メインで演奏するブラームスの交響曲第4番は経験が音の深みに出る曲だと思います。楽団の平均年齢はまだまだ20歳台ですが、それでもこの3年という時間が私たちに与えてくれた経験や葛藤は演奏づくりに寄与することでしょう。
「前にも演奏したことある」という経験だけでなく、「こんな悩みを持った」「こんなことに葛藤した」といった経験を糧に半年間じっくり演奏を作っていこうと思います。