こんにちは!
トラオム祝祭管弦楽団総監督の米本です。
1月の練習を実施したので、「こんなことしました!」って紹介をしたいと思います。
今月は「アーティキュレーション」について重点的に練習しました。
スタッカート(音符に点がついてるやつ)ひとつとってもブラームスとスメタナでは弾き方が違いますし、同じ曲の中でもどこで出てくるかによってニュアンスが変わるんです。今月の練習では「ブラームスのスタッカートは基本的にはこうですよ」「sfとfzは基本的にはこう使い分けたい」みたいなことを奏者に伝えました。
今後ポイントになってくるのは「基本的には」となっている部分と、言葉では言い表せないほど細かいニュアンスの違いです。
「基本的には」ということは例外が存在するんですね。それも結構ある!
そして、一口に「丸い音色で」と言い表したとしても「丸い音色」の捉え方は人それぞれですし、仮に同じ認識を共有できたとしてもさっき言った「丸く」と今言った「丸く」が違うことだって多いんです。
いやはや、考えるだけで大変!
でもこんな小さな違いを「こうじゃない?」「いやそう弾いたほうがもっとよく聴こえるな」というやり取りを通じて創り上げていくのがトラオムの練習の醍醐味なんです。
今月は「基本的にはこうですよ」と伝えました。来月からは「たしかに言った通りなんだけどなんか違う……」を繰り返して理想の音に辿り着いていく時間となることでしょう。
来月が楽しみでございます!