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‌理想の音を探求する

こんにちは。トラオム祝祭管弦楽団総監督の米本です。

‌本番まで2ヶ月を切った5月は前半と後半に2回練習を行いました。

「楽譜通り弾いて合わせる」ということは一部難易度の高い箇所を除いて当たり前にできるようになってきました。演奏に余裕も出てきたので指揮や他の奏者の音への反応も良くなってきました。

そこで課題となってきたのは、難なく合うようになった結果「合ってるだけ」の演奏になってしまうことです。オーケストラなのでもちろん他の奏者と合わせて演奏しないといけないのですが、指揮を見て他の奏者の音も聞きながらできるようになると、合わせるという目的は果たせるようになってきます。合うようになるとつい安心してしまいますが、それだけでは音楽としての面白みがないので躍動感や深みといったものを追求していきたいのです。5月前半ではこのような問題に悩まされました。

5月後半の練習ではこうした問題を克服しようとしました。目標として置いたのは2つ。
1つ目は「弦楽器はパートで一つの音を奏でること」です。各々が個人練習を頑張っている分、個々の音が際立ってパートで一つの音になっていないことがあります。上手な人が集まっているほどそうなりやすいのです。この問題はちょっとした意識の違いで見違えるほど音が変わることがあるので練習でそれを目指しました。
2つ目は「超細かいことにこだわり抜くこと」です。練習時間の制約もあるのでなかなか同じ箇所を何度も弾き込む練習というのは大変ですが、5月の後半はそれをしました。ある一箇所を徹底的に磨き込むことで他の箇所も相乗効果で良くなるということは珍しくありません。

こうした練習をしたことで、集中力や、音色や拍感のゆらぎへのオーケストラの感度、指揮への反応が良くなった気がします。
しかし、2つの目標は達成できたわけではないと思います。もっと一つの音を作れたし、もっと細かいニュアンスにこだわり抜けたと感じています。

来月は本番1ヶ月前です。
もっと音楽に磨きをかけていけることが楽しみです!

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